◆THE CONVOY SHOW vol.14『ATOM〜再演〜』◆
多分、コンボイ唯一のテレビ放映のあった公演。
そして、縁あって、それを見ることができたのは、本当に幸せだ。
なんてったって、右近さん正式加入の記念すべき演目であり、はっきり言って主人公だ。
コンボイは、全員主人公で全員脇役、という感じだし、これもそうだろうけど、
私には、完全に右近さんが主人公の公演だと思っている。
それにしても『ATOM』の右近さんは、本当に表情が違うんだ。
それまで、真ん中に立つこともなく、こんなに芝居をすることもなかったのかもしれない。
でも、芝居がしたかった、その気持ちがビシビシ伝わってくるみたいだ。
映像で見て、そこまで感じるなら、もし当時、生で見ていたなら............
関係ないけど、ちょうど『ATOM』の頃、私は小劇場に好んで足を運んでいた。
そう思うと、いろんな芝居を見たかったのに知らなかったなんて、悔しいな。
(その頃、噂にも聞かない環境にいたってのが、今思えば不思議だ)
話はそれたけど、この映像を見た時、涙がぽろぽろだった。
やりたいことは素直にやりたいって言える自分になりたくなった。
でも、天の邪鬼なんじゃなくって、本当は怖いんだ、素直になるのって。
素直になって受け入れられなかった時、ひねてれば傷も深くはならないだろうけど、
これが素直だと、ショックが直接心臓にきちゃうから、耐えられないんだ。
なんて、なんかいろいろ思っちゃう内容だった。
公演自体、派手さはないんだけど、芝居色は濃くって、私は好きだなぁ〜。
最後までちょこちょこセリフとか小芝居もあって、感動しつつ笑えたりして、
なんとなく、ぎゅぅっとなったらふわっとしちゃって、感情がくらくら。
そういう時に、一番ほろほろしちゃうんだと実感した。
確かに『ATOM2』と基本の骨組みは一緒なんだけど、もっと凝縮っていうか、
セットやセリフ、効果はシンプルでスッキリした印象がある。
もちろん、人によってはそのスッキリ感が寂しく思えるのかもしれないけど、
(なんたって、その後、どんどん華やかになっていくからね)
私は、どういうスッキリした感じのコンボイを生で見てみたいと思う。
昔、夢で見た。
今までのすべてのコンボイショーを映像を交えダイジェストだけど一気に見た。
いや、当然実際見たこともないんだし、すごく勝手なお話なんだけど。
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