◆THE CONVOY SHOW vol.17『ATOM2』◆(1999.3.13-6.9)
堕ちた、完敗だ、見事に。
コンボイについて、すでに数ステージ見てきてちょっと好きだったのが幸いした。
知識があって、関係性と雰囲気がわかってて、芝居は好きだし.............すべてが噛み合った。
仕事はといえば、かなり行き詰まり、いっぱいいっぱいで正直逃げたくなっていた。
そんな時、手元に届いたチケットは、ニコニコ笑顔の8人の姿の写ったものだった。
会社のコンボイの名前しか知らなかった子を誘って、私は土曜日のセゾン劇場にいた。
この公演の時は、何故かいつも緊張していた。
開演前にはロビーでビールを飲み、腹ごしらえをして、自分落ち着くように努力した。
私にとって、この公演を見る、ということは一瞬別な空間に行ける息抜きだと思った。
自分の気持ちとどこかオーバーラップして、どうしてもその世界で生きていくことに貪欲になって、
「私はここにいるんだ」って大きな声で言いたくなった...............
オープニングから圧倒された。
迫力と動きの機敏さと、何よりとにかく「格好いい」と、言葉にしちゃえば月並みな、
でも、そんな月並みな言葉さえしっくりくるようなインパクトに、一気に引き込まれていた。
ちょっとしたギャグに笑い、鬼気迫るセリフにこっちも緊張した。
言葉や音、呼吸や汗が直接自分の感覚に入ってくるようで、鳥肌がたって吐き気すらした。
そして、右近さんの一言で「あ、今私、ハマったな」という実感が湧いてきた。
そこまで、いろんな事を考えて、仕事では行き詰まり休みも殆どなかった私は癒されたんだ。
セリフ1つ1つを噛み締めて、雰囲気にハマっていくのが心地いい。
それまで、客いじりとか、ちょっと苦手としていたはずの私も、気にならなくなっていた。
(逆に羨ましい、なんて思ってしまったんだから不思議なもんだ)
なんていえばいいのかな? こんなにどっぷりくるとは思わなかった。
ダンスもタップも知らない、っていうか、極端に言えばあまり興味のないジャンルだった。
それがこんなにも言葉のようで、時には力強く、時にはせつないものだったんだ。
新しい興味ができたことに、少し嬉しくなったりもした。
(まあ、自分でやろうとは思わないんだけど...............(^-^;))
その後、また見たくなって、チケットを探しまくったのは本能(笑)今でももう一度見たい、生で。
私も初志貫徹、変わらずそのままでいたい...............
※3/20,29 銀座セゾン劇場、4/4
名古屋市民会館、4/27 彩の国さいたま芸術劇場
5/23 伊勢崎市文化会館、6/6,7 アートスフィア
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